さすが!のめおと日記
どういうわけか絶妙のコンビネーション!

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 怒りのうどん  No: 90 
2003.7/5 てっちゃん、すねる。

この時期 楽天の日記や、お返事や、よその日記に突っ込みなどしていて、
常にパソコンに向かっている。
食事の用意をしながらパソコンに向かい、
食事が終わったらパソコンに向かう。

てっちゃんが帰ってきたときもパソコンに向かっていた。
私は画面の向こうでお困りの方のために何とかサポートになるお話やコミュニケーションを提供したくて、
あれこれ頭をひねっていた。
全く余計なお世話ではあるが、なんだかここで書いておかなくちゃ、とつい没頭してしまう。
実は、楽しい。 そして、こういうときは、とても冴えている。
過去の苦悩していた自分がそこにいて、今の自分が言ってあげられるような言葉がとても欲しかった。
その当時の自分が癒されるような気になるので、つかまってしまう。

「あんさん、そろそろ飯(めし)にしよかいな」
「うん… 」(楽天考慮中)
「勝手に言うとけ、と思とんですな」


てっちゃんは自室でいつもの新聞の見出し入力をしつつ、辛抱強く飯のお声がかかるのを待つ。


「あんさん、そろそろ飯(めし)にしよかいな」
「うん… 」(楽天考慮中)


(-_-;) かなり待たせてるな… 一段落したら…



(-_-#)「わし、出てくるわ。めしはいらん。外で食べてくる。
     なんでわしは11時まで待たされなあかんのんじゃ」
( ̄ロ ̄lll)! 7時過ぎから待たせていたけど、もうそんな時間!
(・_・)「てっちゃん、すねてんのん」「そうじゃ」
てっちゃんは重〜い雰囲気を漂わせ、出ていく。ブォォォ〜 ((((((( 車

出ていってしまうと、どうしようもないな。(・_・)>"
ひきつづき、楽天カンケイの作業をして書き込みを終わらせるベ。
てっちゃんがすねるのも そりゃ、無理ないな。(ハンセイ)
 …この時間、開いてるとこって あったっけ?


「おかえり」彼は12時頃帰ってきた。
無言で自室にこもる。そのまま寝たらしい。

---*---*---*---*---*---*---*---*---
「昨日は開いてるとこ のうて(無くて)困ったでよ」
次の日、帰ってきてしゃべりだす。

うちを出たはいいが、探し回ってもその時間に開いてる旨そうな店が無い。
「30分かかるけど、隣の市の国道沿いならあるのに」
「わざわざそこまでいくのも 腹立つしのう」
(-_-)ナルホド。
「ほんでも30分ほど探しても のうて、
 この近くの、旨無さそうなうどん屋にはいらんとしゃあないなあいうて…」
「旨かったかい?」(-_-)
「旨なかった! あ〜んなまずいうどん喰うたことないぞ」(`_´)/


結局彼は、遠出をするより、まずいうどん屋に入るより、奥さんが飯を作るまで待つことにしたらしい。
なんだか勝手にすねて、勝手に折れることになったらしい。v(*@▽@*)v~゜
私ならそれでもスネ通すのだけど、彼の思考回路は、なかなか私の思いも寄らぬ答えを出すなあ。
(¬▽¬;) あー 私も 作業を中断して、ごはんを作ってあげることにしよう。


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 全て私が悪いのよ。  No: 89 
2003.6/22 
「それはこれこれこうだからこうなるんちやうの」
「そりゃ、こうでんがな」
だんなさまに対しては、時に居丈高になる私。
「それはそうかもしれんけどなあ… 」
だんなさまの引きようを見て、最近言われたことを思い返す。

---*---*---*---*---*---*---*---*---
「あなたの意見は正しいけど。相手を変えようとして言っていないか」
これはある人とのやりとりで、私が意見を求められ提案をして、グサッと聞こえたらしい。
言われたのがくやしかったらしく、返ってきたセリフだった。
相手に聞こえるように言わないと意味がないと考える私は、
変わるかどうかは相手次第、というスタンスはいつも変わらない。
その説明をしながら、この説明をするのはなんだかとってもばかばかしい気分だった。
私の心配をするふりをして文句を言う人に、つきあうだけのセリフだからだ。
しかし、「いつも正しい」という姿勢がイヤミに感じるということは、往々にしてあるものだ。

私が独身の頃「あの人が好きやねん」ていう話をしたら、
「あのテの人間は嫌い。正論が好きそうだから。」と言った子もいたなあ。
---*---*---*---*---*---*---*---*---


「また勝ち誇ってしまいましたかね」
「そうじゃ。こいつは勝たんとおられんやつやから、許したってくれいうておとっちゃんも言うとった」
(おとっちゃん=私の実の父)
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
(-.-) 「そうね、私が悪いのよ。」ハンセイ。
(-_-)「そうじゃ」
(>_<) 「全て私が悪いのよ。」ちょっとノってきた。
(-_-;)「そうじゃ」
(T_T) 「あれもこれも、ぜ〜〜んぶ私が悪いのよ。」寂しげに。過去を振り返るように。

(声を大にして)「そんなことない!」( ̄□ ̄;)
「1%くらいはわしが悪いかも知れ〜ん。」"6(^ε^;)



私のワザだとわかっていても、
自分が私を責めているようで、辛くなるらしい。

しかし、これは使える。 (^m^〃)ぷぷっ!


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 結婚を早まった !?  No: 88 
2003.6/9
ニュースで奥さんを殺した男が「結婚を早まった」と話していたと報道されていた。
自分の結婚を省みて、何気なくつぶやいた言葉が、
だんな様のココロに引っ掛かっているのに私は気づいていた。
まあ大したことじゃないからいいかと寝てしまった。

「昨日若かったら結婚しとらんかもしれん、言うとったんはどういうこっちゃ」
「若いころはてっちゃんの値打ちがわからんかったんや」

「値打ちがあるんか… ふみちゃんもそんなこと言うとるかも知れん」
「それはどういう意味…? ふみちゃんはそんなこと思っとらん。
 そんな子もおったかいのう いうくらいや」

「ふみちゃんも結婚早まったとか思うやろか」
「さ〜〜〜〜〜〜
 まあ適当にお金があったら考えんかもしれんな。」
「そんな ありがたみは 感じてないやろ」
「ありがたみは感じてなくても
 "早まったとは考えん理由"になってるやろ〜な…」

私はふみちゃんに会ったことも見たこともないので
てっちゃんの想像につきあってるだけだけどねー。


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 ジェスチャーゲーム  No: 87 
5/17

朝早く、電話が鳴ったけど取りそこなった。
また戻るのも面倒なので、いつもてっちゃんがごろ寝してるこたつの指定席にごろ寝。
30分ほどしててっちゃんが起きてきた。

足でヨコになっている私の体をなんとかよそへよけようとしている。
「わしんとこやぞ、ていうてんのか」
なんだか気張った顔で、首を縦に振っている。(`_´)o

場所を空けてあげると、ガニ股で両腕を上下に振り上げ、勝ち誇ったポーズ!
「してやったり!っていうてんのか」
彼はガニ股のまま、首を縦に振っている。(`_´)o!

ガニ股のまま、グーで手を合わせ、左右に開き、首を上から下に動かす。
「してやったり!っていうてんのか」
違うらしい。もう一度同じポーズを。

「新聞じゃ」と自分の指定席にもぐりこむ。
「あっそう」私も返事をする。
「………… 新聞取ってきな、言うとんじゃ」
「取ってきたらええで。かまへんから」(私はこたつから出まへんで)
・・・・・・・・・(-_-;) ←てっちゃん
・・・・・・・・・(-_-)zzz ←ツマ




新聞を取ってきたのは結局、てっちゃんです。


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 事故った。  No: 86 
2003.5/9

悩みをしゃべり続けている同乗者に「眠くなってきた」と口を挟むことができず、
信号で速度が緩くなっている交差点近くでふとまぶたを閉じ、ぶつかった。
荷物のないトラックの後ろに当たったのでトラックはナンバープレートが引っ込んだくらいだった。
しかし私の運転していた車は前カバーが山形になり、
目を開けるとカバーが起き上がった状態で前が見えないので何が起こったのかわからなかった。

相手もこちらも、けが人なし。
すぐ警察に通報し、処置のわからない私を自分で事故経験のある同乗者が気づかってくれ、
わからないことはプロに聞くべし、と私も駆けつけた警察官にわからないことは聞きまくった。
さすがに警察官は事故には慣れたもんである。
相手の車種、ナンバー、連絡先を聞き、保険屋さんに電話をした。
相手の方も意外に近くの会社の人で、「車に乗っていると事故はつきものだから」と
快く応対してくれた。

私の車をレッカー移動しているあいだに日が暮れてきた。
だんなさまから私の携帯に電話があった。
「あんた事故ったんか。保険屋さんから連絡があって」
彼になんて話そうか、これが私の難関だと思っていたが、出鼻をくじかれた。
あちゃー、バレてもたんか。
平静を装いつつ、焦りまくる私。

帰ってみると、静かに動揺しているてっちゃんがいた。
こわい。/(|||。>д<) \
「ほんで、どやったんや」
焦りつつ、平静を装う私。
一通り説明をし、晩ご飯を作る。
てっちゃんは食が進まず、自室にこもる。

---*---*---*---*---*---*---*---*---
翌日の夜の会話。

オット「あんたは元気なんか」
ツマ 「ちょっと戻ってきた」
オット「ということは元気やなかったんか」(・_・)
ツマ 「そうでんがな」( ̄д ̄)==3
オット「 。。。ほんであんたはどんな心理やったんや」
ツマ 「てっちゃんがこんな金遣いの人をわしは嫁さんにしたんかとがっくりきとるんで
    シューンとしとるんじゃ。私の元気はてっちゃんに寄るわけなんでっせ 」
オット「ようわかっとるのう」


近くにいる人間の心理は空気を通して伝わるもんなのよ。


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 眼鏡の行方  No: 85 
2003.4/27

○-○┐てっちゃんは眼鏡をいつもかけています。

( ̄ロ。 ̄)zzz''' しばらく横になって呆けてたてっちゃんが
起きだしてパソコンに向かっている私に言った。

「あんさん、わしの眼鏡どこいったか知らんの」
私はディスプレイから目を離さず応える。
「知らん」
「そんなこと言うたらいか〜〜〜ん(≧o≦)ο
 どこいったんやろ
 このあたりに見当たらんのんや(-。-;)」
 ……………

てっちゃんが寝始める前からパソコンに向かっていて動いていない私は
多分彼が寝たいたまわりにあるんだろう。ヘタに動かないほうがいいかも、と
楽天の書き込みに集中していた。

………
「わかった。 わし掛けとった。」
私は初めて顔を上げた。彼の顔に、眼鏡はちゃんとあった。
(・▽・;) 見えてるくせに探しとったんか。

本人「そんなんいくら探しても出てくるはずがないのう」


(・▽・;;;;;) そんな小学生でも知っててやるようなボケを現実に 天然でかましてくれるとは…


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 さば缶  No: 84 
2003.4/16

オット「さば缶切ってええかいな」
 ツマ「ええで 切ってくれーな」

…ふたり、動かず。

 ツマ「てっちゃんが切るんと違うんか」
オット「あんたがこの家の一切を取り仕切っとるで切ってええで」


おほ〜〜〜〜ぅ。。。。。

とりあえず切ってあげよう。
でも私の耳は、そのセリフをちゃんと聞いている。( ̄ー ̄)ニヤリッ


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 見事な捏造(ねつぞう)  No: 83 
2003.4/9・4/10

4/9 ……*……*……*……*……*……*……
スーパーのチーズケーキが安くなってて買ってきた。
( ̄△ ̄)ツマ「昨日のチーズケーキほどうまないなあ」
(・。・)オット「昨日チーズケーキ食ったかいの」
      「食うたがな。塩見さんがくれたゆうたやろ」
(-△-)オット「わしゃ知ら〜ん
       わしが寝とると思てひとりで食たんや
       「匂いだけかがせてやるでな。 ほらうまいやろ」いうて ひとりで食うたんや
       「ほらうまいやろ
        起きたらあかんぞ
         匂いだけやぞ
         寝とれよ …
           寝とるでわからへんやろ」

       いうて、あとで食うたことにしようと思とったんや」

(-▽-#)ツマ 「……ほほお…」


4/10 ……*……*……*……*……*……*……
てっちゃんは、釜揚げしらすが好きである。干したのはだめ。堅いから。
私は釜揚げしらすは、食べないことはないのよ程度。
オット「あんたも食べな。旨いぞ。あんたのために、半分残しといた」
…どうみても、取りこぼした程度しか残っていない。旨かったらしい。

(-.-) ツマ 「…半分にはとても見えんのんですけど」
(・_・;)オット「わし、多分、縮んだんだと思うんや。
       それか生きとるやつが逃げたか」

(*≧m≦*)ププッ こんな空々しいたわ言をこの歳になっても堂々と言える旦那さまってすごいわ!!!


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 りっぱなおしりに  No: 82 
2003.3/28・4/1

3/28 ……*……*……*……*……*……*……
てっちゃんは仕事から帰ってくると
「ああ、奥さんおった〜〜」と、私のおしりをさわりさわり。
何しとんのやこいつは。
「あんた、立派なおしりしとんなあ。わしとえらい違いじゃ」
彼はもともと身が薄い。ここ1年の苦行で、更に薄くなった。


4/1 ……*……*……*……*……*……*……
てっちゃんはお昼に帰ってきた。今日辞令が出たそうだ。
やっと部署を変われるらしい。

「ごはん食べさせてくれ〜な」
カレーうどんとお汁と 中華ちまきをひとつ。
私と同じ量を出してあげたのに、カレーうどんしか食べてない。
「てっちゃん、もうおしまいですか」
「もうおしまいなんや」
「そんなこっては立派なおしりになれんぞ」
「まあ…、そのうちなれるかもしれん」


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 ごめんなこんな話  No: 81 
2003.3/14

4月にここ1年間辛かった部署から移動になるかも知れない。
てっちゃんは指折り数えて4月を待つ。

  オット「あと半月か」
   (>_<)「ごめんよこんな話ばっかりして」
(-_-) ツマ「そんな大したこっちゃないって」
   オット「ほんでもそんなこと関わりなく生きとる人もけっこうおると思うんじゃ」
(-。-) ツマ「でも統計的に(苦悩に関わるか否かは)バランスは変わらんと思うで」

(-_-;)オット「わしの人生でこんなことがあるとは思わんかったんじゃ」
(^◇^) ツマ「まあ人並みになったっちゅうことですか」
(T_T) オット「人並みやないぞ」


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 カレーとごはん  No: 80 
2003.3/14

今夜はカレー。結婚したての頃
「カレーもご飯も、どっちもぬくいんはあかんのんじゃ。どっちか冷めとらんと」
と言っていたので、てっちゃんの分は昨日の残りご飯にのせてお出しした。
小さな炊飯釜ごと冷蔵庫にはいっていたそれは、少々ぱさぱさなのであった。
私は炊きたての熱いご飯にカレーをのせた。

食べながら、私のカレーを横目で見つつ、てっちゃんがぶつぶつ語りだした。
「ほかほかのご飯の上に熱いカレーがのっとったら、
 熱うてすぐに食われへんで
 冷たいごはんの上に熱いカレーがのっとるほうが、
 少々固いところがあっても
 ぱさぱさになっとっても
 ぬくいご飯の上にのっとるよりええと思うんや」

彼は、暗に(わしのカレーは固くてぱさぱさじゃ)と主張したい。
ぷぷぷぷぷ。ストレートに言うわけにいかないらしい。
しゃべりだした時点で、すでに意図はバレバレなのに、
ゆるいマイペースで最後まで語るのが おかしーてならん。

「てっちゃんてなんておもろいんや。 まいったまいった」(>▽<。)
「なにいうとんや
 わしゃ感謝しとんや。
 ぬくいご飯の上にのっとったら熱うて食われへんで
 あんたはわしに冷たいご飯を入れといたんじゃ。
 あんたは ほんで 熱いカレーが食われへんで
 ご飯食べるのに長いことかかっとっちゃった」

そこまで言うか。見事な理論の構築だ。
そこまで言いながら、ぱさぱさについてストレートに言及しないのは立派なもんだ。
ストレートに言うより… と言う計算まで見え見えでも臆するところが無い。
スンバらしい。

(とりあえず、文句タラタラなわけだね)( ̄▽ ̄;)


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 キカイの扱い  No: 79 
2003.3/2

寝ころんでいるてっちゃんの後ろからこれまた寝ころんでリモコンを操作し、
てっちゃんの見ている番組はそのままに裏番組を録画する。

「あんさんいつの間にか機械の扱いがうまなっちゃったなあ。
 今ではわしよりもうまいかもしれん」
「あたしゃ○十年生きとんでっせ」
「ほやかてあんさん 以前はわしに、教えてくれ、教えてくれて 言うとっちゃったのに」
「はあ? 何十年前の話?」
「つい3年くらい前の話やのに」

結婚1年くらいの頃か。
   …そういうことにしとこうか。


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 わしゃ知っとんや  No: 78 
2003.2/19

ひとりで食べとっても、ごみを片付けといたらバレへんやろ、と思とるんやろけどなあ。
わしゃ知っとんや あんたが夕べ寝言で
「ふくすけうまい ふくすけうまい」
いうて言うとったんを。
わしゃ何のことかとおもっとったんやけんど
あんたは 三ツ丸(スーパーのチェーン店のこと)のふくすけの…

「ふくすけのたび?」

「ち・がう」

ふくすけのシュークリームをひとりで食べとったん
わしゃ 知っとんや。


…お菓子のメーカーの名前が出てこなかったので
テキトーに「ふくすけ」にしたらしい。
ちなみに私がひとりだけお菓子を食べていたのはこのときではない。( ̄ー ̄)ニヤリッ


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 赤いべべ着た人は  No: 77 
2003.2/14

てっちゃんが餌をやると、金魚たちは口をぱくぱくして粒の餌を捕獲している。
「餌が降ってきた! 餌が降ってきた! て思てんやろなあ」
「こいつらは気楽なもんじゃ」

2月、桜が丘は山の上なので麓よりも寒い。
家にいるときは赤い編み物の羽織(?名前がわからない)を着て過ごす。

「あんた、金魚に餌やってくれたん」とてっちゃん。
「あげてませ〜〜ん」てっちゃんが世話してるので、私は全然金魚にかまっていないのだった。
「あげてませんてあんた。あきまへんがな」「あきまへんのんかいな」
「金魚さんかわいそうやないかい」と彼は水槽の金魚さんと会話をする。

以下、金魚の口まね。
『赤いべべ着た人は全然めしくれへ〜ん。(-"-#)
 わしらが愛想振り撒いても しっぽ振っても 全然こっち向きよらん。(-.-)
 変なやっちゃな〜。

 んだんだ』
…いうて金魚さんみんな言うとる」


ぶふぉ!(ノ>∇<。)ノノノノ☆


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 どらやき2  No: 76 
2003.2/14

どら焼きが最後の1個になった。「梅味」…どんな味!?

藤田家恒例 夜のお茶の時間、「これが最後の1個」とてっちゃんに渡した。

「これはこうしてな(封を開ける)
 こうついとりますやろ(乾燥剤を取リ、手に持つ)
 これは取るんやで 食べられまへんでな」

┐( ̄ー ̄)┌=3「そうなんですか」彼は、語りに入っているらしい。

「まったくあんさんは何でも喰おうとするんやから(そういうことにすると、勝ってる気になれるらしい)
 ほんでこうしてな(2つに大小の差をつけて割る)
 この大きいほうをあんさんにあげるわ」

私はあまりお腹が空いていないので、小さいほうを奪い取り、大きいほうをてっちゃんに渡す。
表情が… うれしげに 困ったような顔になる。その表情を見ながら

d(^<^)b「そんなことしたら嬉しいやないかい 嬉しいやないかい 嬉しいやないかい てか」

そんな、ほんまのことを… と、言われながらうれしこまった顔になるのが むふふ、すんごい面白い。



「うまいことこういうのは 判らんように分けるもんなんやけえど
 わしゃ あんまりうまないんじゃ」


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 どらやき1  No: 75 
2003.2/8

タカラブネのどら焼き詰め合わせをもらった。
種類の違うのが2個ずつ4種類。

「あんた普通のから食べたらええで」おっ?☆
d(-.-) 「 …ええもん先に喰われたらいかん、と思てんのね!」
(~o~;)「何言うんや。普通のんがうまいんやぞ」

皆さん、もうてっちゃんの魂胆はおわかりですよね。ふふふ…。


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 愛しとるわけではない  No: 74 
2003.2/1

「わし、ふみちゃんのことを愛しとるわけではないんじゃ。そろそろ飽きてきた」
ふみちゃんのことを掲示板に載せたよと、ばらしてから2週間くらい経ったころだろうか。
彼女について語りだしたのは去年のお盆の同窓会以降。実はそれまで時々思い出していたらしい。
「わしが気になっとったんは、相手の正体がわからんでや。
 知ってしもたらなんやふみちゃんも普通の人と変わらんのおと思えてきてな」
その頃、彼はこんなこと言ってた。
(「資産家の人と結婚して、子供がおらんと こないだまで勤めとったんて」)
(「何でやめちゃったんか知らんけど」)
その後彼女に関する調査は全くなく、現在に至る。
そろそろ飽きてきた、って…新ネタなしでここまで引っ張ってること自体…ねえ。

「資産家の人と結婚するちゅうんは、そらお金があるほうがええちゅう意識は誰でもあるもんじゃし
 そういう環境に育っとったら、そういう人のところへ行くのも当たり前なんかもしれん」
普通のきちんとした家に生まれて、成績は悪くなく、特に目立って何かをやるでなく、
人に自慢するようなところもなく卑下するようでもない。羨ましがることもない。
自分の「分(ぶん)」からはみ出す必要がない。
そんな人がある程度の資産のある人と結婚するのはごく自然なこと。
とてっちゃんは考える。

「あれ?外側のことばっかり言ってるけど、ふみちゃんと相手の人が
 お互いを気に入って結婚したって話にはならんの?」
「ほやかて、相手のことはわからんもん」「片手落ちじゃん!」
子供がなかった経緯はわからないけど、
教員の仕事も「ほとほといやになった。これからは犬と暮らしていく」と言ってたと聞く。
ここにも、結婚した経緯にも、ご主人のことは出てこない。
「はあ、てっちゃんとしては、ふみちゃんは
 そういう環境や条件で生きていて特に不足のない 普通の人なのか、というわけなんか」
「そうなんじゃ」

てっちゃんが語っているのはふみちゃんに関することだけど、
わたしはてっちゃんの思考の流れを観察してしまう。
この場合のてっちゃんの<B>普通の人</B>の定義はそういうことってわけか。
(あーこの場合「普通の」じゃなくて、もっとふさわしい言葉があるはずだけど、ね)

小さいころ焦がれていた口をきいたこともないふみちゃんに対する想いは、
なんだか大人になって急に色褪せたような心情のてっちゃんであった。




てっちゃんて、こういうふうに解釈するんやね。
こころに吹く木枯らしも、この思考回路なら当然、て気もする。
彼は、この木枯らしに吹かれてるのが好きなのかも知れない。



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 かさまつ!?  No: 73 
2003.1/27 
11月頃からうちには金魚がいる。
てっちゃんは川魚がお好き。海の魚より 川魚がお好き。
「海の魚より親しみがあるや」
地元にお祭りなんかで使う金魚すくい用の金魚を育てている方があるそうだ。
「元気がなかったり、色が悪かったり小さすぎるのは捨てる、いうんでもろてきた」
まあ、やさしー。

車で15分の彼の実家には彼の鯉がいる。
「あんまり大きさが違うといじめられるんじゃ」
と、鯉の水槽ではなく、両腕で輪っかをつくったくらいの大きさの池にしばらく飼われていた。
60匹くらいいる! これがみんな、捨てられるはずだったんか。

新しく水槽を買い、うちに40匹くらい来た。
半分てっちゃんのお友達に養子に出したので、現在は20匹くらい。



あー長い前置き。
こないだてっちゃんは水槽の掃除をしようと
給油ポンプのようなもので水槽の水を吸い上げ、バケツに移していた。
ずっと実家の鯉の水槽も、結婚後も定期的に帰ってお掃除していたので手慣れたもの。

が!?
1匹ポンプで掴んでしまった。
その後遺症か、金魚はだんだん日を追うごとにからだの腫れと赤みがひどくなり、
鱗が逆立ってきた。餌もあまり食べず、みんなから離れている。なんだか痛々しい〜〜。
「松かさ病、いうて書いたる」〜金魚の飼い方の本より。
「何か病原菌が入ったらなるん?」「わからんのんや」

数日2人で松かさ金魚の行く末を案じていた。
「今日もおるなあ」てっちゃんは、なんだか嬉しそうよ?
「なんや仲間ができたようで嬉しいんや」

10日ほど経つと、腫れが引いてきた。
てっちゃんは、なんだか残念そうよ?
「金魚さん、かさまつやのうなってきたなあ。
 なんやさみしーなあ。もっとショボンとしとってくれーな」

おいおい…


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 風呂行くのに  No: 72 
2003.1/5

てっちゃんはうちでお風呂に入るのがどうしても面倒くさくなる様だけど、
大浴場はそうでもないらしい。
ここ3ケ月ほど週末には車で30分ほどのスーパー銭湯へ入浴&お出かけ。
温泉施設のように大きいのに¥500とお安くて、住んでるとこからちょっと離れるのがお気に入り。
(地元の温泉は知った顔に会うのが困るので…何で困るんや…できれば避けたいらしい)
今日もほな行きましょかと腰を上げた。

てっちゃんがけげんそうな顔をして聞く。
「あんさん、茶わんとか持っていかんでええんかいな」
…茶わん… どういう意味なのかな…
「ほやかて あんさん 茶わん持ってかんと。。。!?。\(゜〇゜;) >」

ぶっ。この焦りっぷりにシンクロすると
「タオルのことですかいな」!(。`▽´。) /☆
「!そうじゃ」

てっちゃんの頭の中を想像すると
「タオルが何で茶わんに変身すんですか(ぷぷぷ)!」
さらに想像してみる。タオルが茶わんに…
ひー(。。Τ▽Τ。。。。。)///// !!!!


「だんなをそんなに笑ったらいか〜ん(≧o≦)ο」


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 紅白の司会  No: 71 
2002.12/27

「有働(うどう)さんが紅白の司会やることになったんか」

有働さんはNHKのアナウンサー。
一時アナウンサー室の目立ちたがりの藤井さんと
「アナウンサーが目立ってどうすんのよ」とやり合ったのが
雑誌の記事にのっていたと、ウチで話題になっていた人だ。

「うん、わしが言うといたんや『やってくれよ』て。
 ほしたら『わたしで良いんでしょうか』『ほな、やらしてもらいます』
 いうて言うとっちゃった」(「…ちゃった」は、このあたりの方言です)

「ほおおー てっちゃん誰にたのんだん」


「肩叩いといたんや。『たのむで』いうて。
 ほしたら 『わかりました』いうて、言うとっちゃった」



(-▽-;)△ …はあ。


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 あのひとだれだったかいな  No: 70 
2002.11/19

「あの人誰だったかいな…あの人あの人!」誰やねん。
「てんぷら丼の…」「うなぎの人?」
「ちがう 茨木の」「ふくもといずみ? 何でてんぷら丼やねん」
「何か言うとったが てんぷら丼の世界へ とか」
「それは『こころてん』や!」

「おうとるのはてんだけか」
「まあそんだけおうとったら よしとせにゃあ」

なんだかそんなこと前にも言ってたぞ。d(-"-)


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 ケーキを買ってきた  No: 69 
2002.11/2

「ケーキ買ってきたよ」今日はお安いケーキ屋の前を通ったので
(てっちゃんは藤田家の財布で買うものは、うまいより安いが好き)
「はい、大きいほうをあんたにあげるわ」
いつものように箱を開けさせてあげると、
しげしげと中身を比べてから わたしに渡してくれた。
いつもはなんとも思わずいただいていたが、待てよ。(-.-)b−☆
「ほな、(今渡してくれた)この大きいほうをてっちゃんにあげるわ」

てっちゃんは食べながらブツブツ言っている。
「わしはほんまは小さいほうをあんたに渡したのに
 結局ワリを食うんはわしのほうなんじゃ」

ぶわっはっは! 「奥さん賢いやろー!」p(^▽^) /


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 雪印事件後  No: 68 
2002.11/1

「あんたはなんで牧場の朝牛乳を買ってくんのよ。雪印やないですかいな」
「そうでんがな」
「安かったんか」「そうじゃ」
「ほしたら次も買ってきな」

---------

「あー 安もんはやっぱりあかんわ(´。`)」何のこっちゃ。様子を見に行く。
「まともに開けられへんかったんか」ぷっ。
「そうじゃ。あんた、ぼろぼろになったぞ。…ちゃんと開けときな」

ぷっぷっぷ。d(^◇^)b


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 まだまだじゃのお  No: 67 
2002.10/30

似顔絵描きで 昨日のフリマにでるのに、イラストはがきも持っていった。
そのために新しい作品もスキャンしたのをまだ片付けていなかった。
「これはあんたが描いたんか」「そうですけど」
「まだまだじゃのお」「どのへんが?」
「この絵はまだ10年ほどしかキャリアがないと思うんじゃ」
ムキ!知ったようなこというてからに。いや待てよ。(-.-)b−☆
「どの辺がポイントなんでしょうね 先生!」てっちゃん、詰まる。
「もうひと伸びすると 良いとこまで行くんじゃろけど そこがなかなか…」

ふっふっふ、思わぬ切り返しに困ってるわねー♪

 わしは病人 2  No: 66 
2002.10/14

「コーヒー入れてくれ」
すでに定位置になっているこたつに横になったままてっちゃんがのたまう。
「ええのう横になっとるだけでコーヒーが出てくるなんて」
去年までなら、ここで彼は「だんなの特権なんじゃ」と言っていた。
今年は「そんなこと言わんといてくれや。わしゃ病人なんやぞー」

彼は2階の部屋でいつもの書き物をして夕食に降りてくる。
食後、そのままこたつで寝る。2階は明かりがつけっぱなし。
さっさと寝る体制に入り「2階も消しといて〜よ。わしゃ寝るでよ」
「なんですと!」
「わしゃ病人なんやぞー」

そのうち足げにされるわよ。


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 わしは病人 1  No: 65 
2002.10/14 

「こんなこと嫁さんには絶対見せんとこ、と思とったのに」
「父ちゃんや母ちゃんには絶対こんなとこ見せれんのう」
「わし、結婚しとってよかったでよ」
「すまんのうこんなことばっかりゆうて」
お買い物に一緒に出た道中、またものたまう。
私はそれを別にうるさいとも面倒くさいとも思っていないので、気にならないのだけど
てっちゃんが気になっているのなら言ってあげよう。
彼は、気を使われていると思うと余計
 ああ、気を使わせてる。申し訳ない。そんなつもりじゃないんだけど。
とさらにすべり台のように落ちていくことになるらしい。
「まあ、てっちゃんが大変なもんで私も困ったー!、なんて状態になっても
 あたしゃ大丈夫なふりはせんで安心してくで」
「すまんのう」



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 福本泉、卒倒  No: 64 
2002.10月

町田さんと泉さんがうちに来た。福井へご神水を汲みに行った帰り。
町田さんは運転しっぱなしなので仮眠をとり、
泉さんは食べ日記ほかの内職をノートパソコンでやっている。

私は自分の作業がふと暇になり、泉さんの作業をのぞいた。

「てっちゃんがね、私がパソコンに向かっていると」
「うん」泉さん、作業続行中。
「こんなことすんねん」
私の人さし指は わき腹をツン、背中をツン、ツン、ツン、ツン。
何事かと私を見つめる泉さん。
「何事かと思うやろ」「うん」意味を量りかねてる様子。
「私が『何をなさっているんですか。』と聞くとね、『気にせんといてくれ〜よ』て言うんです」

福本泉、卒倒。

「それって、反対の意味ちゃうの!?」

てっちゃんは全く計算している様子無く、天然でかましてくれます。


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 イラついても叩いたりせん  No: 63 
2002.10/3

「ほんでもわしゃあ イラついてもあんたを叩いたりせんちゅうのは
 なかなか大したもんじゃのお。」
「へにゃへにゃとはするけど奥さんにあたったりせんもんね〜」

「うんうん。」
 たまには肯定しといてあげよう。
 …傍目にはわからないけど実はイライラしてるんやね。

「ふみちゃんの旦那でもおかしないのお。
 あんた、そう思てないですかい」

何でそこに振る。

それは資産家でもおかしないっていう意味かなあ。
ふみちゃんとつり合う人物じゃろっていう意味かなあ。
てっちゃんは、無意識にオチの会話をしてるんやろか。

いとしの君の話がこんな風にできる夫婦関係って、
鈴木健二氏が書いてたけど、「理想的」な気がする。



読んでる皆さん! ここはツッコミどころよ! 声を揃えて!

「はあ〜?」


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 8月回想 小学校のふみちゃん その2  No: 62 
2003.1/23
去年の同窓会の写真をもらってから、自分のパソコンに文章をつづっている。
私がちらっと見かけたふみちゃんに関する文章は、あくまで想像の域を越えず、
資産家と結婚した理由とか、退職したのはなんでやろ。
ああだろうか、こうだろうか、結局想像するしかない。とか。
「そんなもん、聞きゃお終いじゃん。そっから先を創りゃいいんじゃないの」
いかがわしい関係を、ってことじゃなくて 友人関係を、ですね。
「ほ〜んなことできますかいな!」
小学校だか中学校だか以来会っていないくせに。
今のふみちゃんを、知りたくないわけじゃないようなのに。
「わし、何言うたらええかわからんもん」
新聞の大見出しと関連記事を、自分のパソコンにけっこう欠かさず入力していて
それをやっているふりをしながらさりげなく文章を綴っている。

今年のお盆にも同窓会があった。今年も彼は出席しなかった。
「こんな情けない状態でいけまへんやろ」
彼はまだ不調なので。そうかなあ。
まあ本人にとっては、状況を楽しむよりツライ気持ちの方が大きくて
おもしろいことも受け入れられないのかもね。
「なんでけえへんかったんや」(=なんでこなかったのか)
以前不調を聞いて駆けつけてくれた友達が報告にきてくれた。

その後、ふみちゃんに関する文章に新しい件(くだり)が増えた。
その友達は ふみちゃんのと特に仲が良かったわけでもないので、少ししか話さなかったらしい。
てっちゃんの話題がでて、その時ふみちゃんの心理はどうだったんか。
ああだろうか、こうだろうか、こうは考えられないだろうか。とか。

私とはお見合いで出会ったけど、てっちゃんはちゃんとアプローチしてくれた。毎日電話もくれた。
現在が不調なせいだけではないみたい。幼心の君は彼を当時に引き戻すようだ。

でも去年、同窓会の写真をもらうまでは、ふみちゃんのことなんかすっかり忘れてたのに!?


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 8月回想 小学校の頃のふみちゃん その1  No: 61 
2003.1/23
てっちゃんは、去年のお盆に10年ぶりくらいにあった小学校の同窓会に出席しなかった。
後から集まった人たちの写真をもらい、しきりに「あんさん、この人かわいいと思てないん」
聞くと、ふみちゃんが出席していたらしい。
彼が幼いころ想いを寄せていた人のことが、しきりに気になるらしい。
「特定の人のとこだけ拡大して、パソコンで見るっちゅうわけには いかんのやろの」
「できるで」「ほんまか!やってくれ〜な」
「(出席者の中に)大奥様が4人おったんて」「ふみちゃんは大奥様なんやって」
「資産家の人と結婚して、子供がおらんと こないだまで勤めとったんて」
「何でやめちゃったんか知らんけど」

「わし、ふみちゃん好きやったんじゃ」
「家に遊びにいったことあるんやぞ…他の子に連れられてやけど」
「ふみちゃんに好きやでって言うたん?」
「ほおんなこと言えるかいな! ふみちゃん口聞いてくれんかった」
「口聞いてくれるようなこと言うたん?」
「ほおんなこと言えるかいな!」 …全く なんて定石通りのボケかましてくれる人なんだか。

「あんたはそんな人おらんかったん?」
「おりましたで」「誰じゃそれは! なんちゅうやつじゃ!」
自分のは聞いてもらっといて 私のは突っ込むんですか。
「のぶさん…小学校から高校まで一緒の学校で」
「あんたは好きやって言うたんか」
「言うてません。言えるかいそんなもん。そのうちに高校の時、同級生とつきあいだしちゃって、
 私はその同級生が憎らしかったわ(もちろん、憎らしかったという話は誰も知らない)」

「情けないやっちゃ!」
でぇぇぇぇぇぃ。そのころはそうだったのよ!
てっちゃんて全く、自分のことを棚上げにするところは天下一品なんだから。


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