食べ日記
ここでは私が、あちこちうろついて食べ歩いたお店を紹介します。 by いずみ


2003.3月掲載

ここには画像がありません。想像しながらお読みください。

とうふ工房亜蔵

伊川谷店 078-978-2500 〒651-2114 神戸市西区今寺37-6
正月とお盆以外年中無休。11:00〜6:00
大久保店 078-967-7768 〒651-2412 神戸市西区竜が岡4丁目1-1
月曜日定休。11:00〜6:00

 明石に行く途中、伊川谷を走っていて偶然みつけたお店。流れ星さんにお願いして帰り道に寄ってもらった。店の前にちゃんと駐車スペースもある。店に入ると真ん中と右側にテーブルが計4つ。左側に自然食品が並んでいて、奥に豆腐のケースがある。右奥はキッチンらしい。私は自然食品の棚を素早くチェックしてから豆腐のケースに向かう。
 私は関東育ちなので、店に入って何も買わずに出てくるのは気がひけるたちだ。特にこんな風にアットホームで狭い空間だと、都会のスーパーのようにはいかない。やはり店の人と言葉をかわさなければいけないし、そうなると何か買わないといけない。その点豆腐なら安いから、買っても値段もしれているし、はずれていてもそんなに後悔しないですむ。予算は500円まででOK。
と計算していたのに、まずは豆腐の値段に驚いた。1丁400円(~o~)。

 ここで私は素早く意識をチェンジした。400円の豆腐を売るのは、よほど自信があるにちがいない。それならここは自宅から遠いので、欲しい物を買っておかないと、あとで後悔する。
 あれこれ説明を聞き、万田酵素の入った吾作という豆腐と、おぼろ豆腐、田舎豆腐、おから、あげなどを選んだ。豆腐のチーズというのもあり、心惹かれたが、これは次回のお楽しみにした。自然食品の棚にもとてもよさそうな調味料がならんでいる。ここのごまドレッシングは他では手に入らない絶品だとのことで、それも試してみることにした。酢や醤油も、あまり見ない商品ばかりで面白そうなので買ってみた。しめて3790円。予算はオーパーしたけれど、とても満足。
 あれこれ選んでいるうちに、どんどんお客さんが来てテーブルに座る。ランチを出しているらしい。予約している人も来る。あっという間にテーブルがうまった。しまった。さっき流れ星さんとパンを2個づつ食べてしまい、全くお腹がすいていないのだ。ニコニコしてよだれを垂らす寸前のお客さんたちをみて、私は深く後悔した。流れ星さんも胃のあたりをさすったりして、心残りらしい顔をしている。私も胃のあたりをさすってみたが、カレーパンとチーズクリームのパンがまだ胃でがんばっていて、これ以上食べれそうにない。くやしい(>_ <)。
 移動先でどんなおいしそうな物に出会うか解らないので、胃袋はいつでも何かを食べられる状態にしておこう、と私たちは堅く決心した。

 自宅に帰り、豆腐を食べてみた。田舎豆腐のやっこ。文句なし。古里の、幼い頃に遊んだ川の浅瀬を思い出した時の感覚、年老いた母親が好物の料理を作って待っていてくれるような味だ。
 それから蕎麦をゆでて皿にもり、上からおぼろ豆腐の水を切ったものをくずしてのせ、青ネギをたっぷりのせてめんつゆをだぼだぼにして食べた。豆腐の甘みが蕎麦と妙にマッチしてうまかった。
   ここのおぼろ豆腐には、少女の優しさに似たたおやかさがある。普通の豆腐ではこうはいかない。この食べ方は出雲大社に行った時に立ち寄った店で覚えたものだ。極上のおぼろ豆腐を手に入れたら、試すべし。



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