1998.10月。
2度目はあんまり覚えていないけど、電話がかかってきて約束した。
まだ感触は全然不明だけど まあ3回会わないと私はつかめないしなあ。
私は大阪、相手の方は京都府綾部市なので「では京都にしましょうか」ということに。
たしか阪急の四条烏丸で待ち合わせして彼の車に同乗。まさかここまで車で来ているとは。
「何で京都にしたんです?」「学生の時京都におったんですわ」
「私もそうですよ。でも嵐山に住んでたんで他に知ってるのは河原町周辺の繁華街ばっかり」
さりげなく話題を広げる。
(10年前はこういう知恵がまわらなくて気まずい思いをしてたなあ。成長したもんだ)
「ほな北の方へ行きましょか」話題は続く。
京都御所で駐車。「ここなら停めれるのを知っとんです」
「さてどうしましょうか」「とりあえず歩きましょうか せっかく御所に来てるんだし」
歩き始めると遠目にバスガイドさんに説明を受けている観光客のグループあり。
あっむずむず。あのガイドさんの話聞きたい。ひとりなら考えなしに行ってしまうところだが
ここは一息おいて、私はこういう人、と表現しておいたほうがいいかな。
まあ、たいがいの人はここであきれるけどね。親戚のおばちゃんにもそういう(変人な)事を
言うからあんたはあかん、と人間性を否定されてるポイントなんだけど。
まあ、断られるなら先延ばしするより今にしちゃえ。
「ああいうのを見るとさりげなくそばに寄って話を聞きたくなりますねえ」
「そんなことしたら変な人やと思われますで」
おやあ?この人の言い方は(変な人だと思われてもいいならかまいませんで)に聞こえる。
否定してないわよ。私の親しい友人でも「やめて!」とか
男性なら聞こえなかったふりで無視したりするのに。
あまりの意外な回答に私はしばしパニック。(@.@) リアクションできませんでした。
しばらく御所をうろうろした後、今度は食事のお店を探すのに二人で昼過ぎまでうろうろ。
こういうときに現われる人間性を見るのが好き。(悪趣味?)
時間に制限がないときは探しながらうろうろが探検みたいで楽しい。
やっと食事できるお店を探し(古い店構えの田舎料理?の店)とりあえず
種類の違う定食を注文。「(何を選んだらいいのか)ようわからんのんや」
ほ〜こだわりが無いみたいですねえ。注文の品が出て、いつもなら誰が相手でも
お互いの足りないおかずを分かち合う私。
しかし、まあ、今日のところはやめておこう。(>_<)
食事の間は好き嫌いの話。外での食事や子供の頃の嗜好との違いの話。
北山、上賀茂をドライブ。「学生の頃よう来たんや」「わしの庭みたいなもんで」
…迷ったじゃん。「あそこのおばちゃんに聞かはったらどないです?」
「いや、それはプライドが許さん」
「まあ、こだわりの無い人だと思ってましたけど実はそんなところにプライドが」
「そうなんですわ」「では私が」「いや、こっちでええんやと思う」さらに迷う。
私が車を出て、「大きい道へ出るにはどう行ったらいいんですか?」と聞いて迷路脱出。
日が暮れてきた。さらに大きなお寺のわき道をうろうろ抜けやっとまともな通りへ。
「お疲れさまでしたー」「いやー良かった良かった。どうなるかと思ったでよ」
夕食を一緒にしたかどうか忘れたけどこの日は四条烏丸でお別れ。
車に乗りっぱなしのせいか大阪(下新庄)へ帰ったらぐったりさー。