いずみさんはこの期間飛び回っているのでレポートできません。参加者として出展させていただいたまゆみさんがレポートします。今回も、盛りだくさんですよ。
ヒーリングアート展は2004年、7月20日(火)〜25日(日)にたんげママの主催で開催された。初日は大勢来てくれたが、2日目は少なかったらしい。とは言っても40名くらいは来てくれているとか。私が行けるのは金曜と日曜の午後だった。ギャラリーとは違って、出展者が会場の開け閉めや受付をすることになっている。
行ってみると、もうそこここでセッションが始まっていて、受付は誰もいないのね。とりあえず、座っとくか。う〜ん、広い会場に、それでも何とかよくスマートに納まったな、というほどいろんな作品がある。
たんげママに、時間があれば見てもらいたいという人があったけど、入ったときに挨拶してくれたたんげママがいない。東京出張だという。さっき居たのに。京橋の頃より忙しいようだ。
それでも、ママがこの場所にいなくても、ちゃんと稼働するスペースが創られているのはさすがね。
■岩戸開き+火
さて、来場者も途切れたころ、岡本さんが「これ、これに呼ばれたのよ」
それは仙之助さんが裂け目のある輪切りの木を筒型に磨いて、その内側に仏像を描いた"岩戸開き"と言う作品である。
(画像は仙之助さんの作品ページにリンクしています。クリック!)
仙之助さん(旧PCせんにん)は「銘木アート」と題した、木を磨きに磨いた作品と、色彩マンダラ図を多数展示。今、この銘木アートに没頭している様子が、ホームページでも展開されている。一切ニスなど使わずやすりを使う手磨きで、光沢がでるまで磨くには、やたら時間がかかるそうだけど、時間のあるかぎり触りたくなるのも頷ける。さわってOKとお聞きしているので、触りまくる。手に入れた人が更に磨いて、より光沢がでるのだそうだ。
岡本さんが呼ばれたのは、内側に描かれた仏像のことかと思ったのだけど、、、、。
正面からは見えない向かって右手内側に節があり、へこんでいる部分に何ヶ所か傷がついている。
「そう。それがね、
"火"なのよ。私、自分が火だから、これに呼ばれたのね」
一見、1人で納得しているように見える。が。そこには内側から見るとちゃんと
"火"という字に見える傷がある。岡本さんは、内側を覗いてからこういう話を始めたのではないのである。。。。。。。
「ほんまですねえ。
"火"という字に見えますよ。そんなん、やっとっても気ぃつきませんでしたよ」
「そう。これはわたしの
"火"やねん。何かこれに魅かれるな〜と思ってたけど、そういうことだったのね」
「あ でも岡本さん。残念ながらこれには先約があるんですよ」
「えー そうなの。それなら仕方がないわ。でもこの
"火"にはびっくりしたわー。呼ばれたんだもんね」
対面側にも丸いへこみがあるけど、これは違うのね。
…この話には、まだ日曜に追加される話がある。
■岡本さんの珠にさわる。
岡本さんはまたどこかの神社にグループで出かけたらしい。それは喫茶店「白馬神社」のことだったかな。記憶はあいまいです。
九州から来られたグループとそこへ行くときに岡本さんのグループの1人が、「珠を受け取って、渡してください」と言われていたとか。
その彼女はみんなが一堂に会しているときに「あ、呼ばれてる」と言って目をつむったまま何やら受け取った。みんなのところに戻ってきて一人ひとり確かめているけど、まだ目はつむったままだ。止まった。岡本さんの前で。
「え?なんであんたやのん」
九州からわざわざ来ている人たちがいるのだから、きっとその中の1人に渡すんだわ、と彼女は考えていたらしい。
「でもあんたやわ。渡すよ」
仕方なさそ〜に言われつつ、珠は岡本さんの中に納まったらしい。
「あ、もうひとつあるみたい」
彼女はまた受け取ってきて目をつむったまま一人ひとり確認。止まる。
「また私の前で止まるのよ」岡本さんは言う。「またあんた〜〜〜?なんて言われてもねえ」
珠を持ったまま彼女は抵抗していたらしいが「でもあんたやわ」岡本さんはしぶしぶ2つ目を渡された。
「でもね、それは受け取る人がちゃんとあったのよ」どうやらそれは次に受けとる人が既に決まっていて、岡本さんがその人に出会うことになっていたものらしい。
「ひとつはもう渡したのよ。ああ、この人に渡すために私が預かったのね、てわかったの」「もうひとつはまだあるよ」「え、ほんまですか?」「見たい?」「見れるんですか?」
会場にはちょうど人気が無く、いるのは出展者の中の、岡本さん、ピリカ堂さん、もとすみよさん、仙之助さん、私、だけだった。
「あ、大丈夫みたいよ。すごい光りだした。あ、あがってきた。出てくる出てくる。」
ポン!と音が… するわけないっちゅーの。(・∀・)…
岡本さんはその珠を両手で受け、皆にかざして見せてくれた。
「いつでも出せるってわけじゃないのよ。見たいと言っても動かないこともあったからね。ここでは出てきても良かったみたいよ」
「さわってもいいんですか?」「さわってさわって」「あ、あるある」「何か暖かくなってきた」このスペースは適度に涼しい空調が効いているのに、である。私もさわってみた。直径20cmほどのそれ(のような気がする)は、なんだか、やんわりと人肌程度に暖かい(ような気がする)。
我ながら「…ような気がする」のにびっくりである。集団の興奮状態に呑まれたのか!?
「なんだか、こんなふうにしてると、突っ込んでみたくなるわね」衝動に駆られる私。
「つっこんでもいいよ。大丈夫よ」「えっ!いいんですか!」
突っ込んでみた。岡本さんや私の気が変わらないうちに。
ほやん。 なんだか気持ちがいい。(-∀-)~゜ おなかがあったかくなってきた。
いよいよ私も危うい人たちの仲間入りか!? いや…こんなことが危ういとは全く思ってませんけどね。
んなことはどぎゃんでんよか。だって気持ちいいんだもん。
みんなもかわるがわる手を入れる。「ああ、外側さわってるときは珠がぬくいような感じでしたけど、中に手を入れてみると、お腹に、丹田にきますね」「うんうん、そうでしょう」
「いつでも出せるってもんじゃないからね。これもそのうち誰かのとこに行くのよ」
みんなが不思議そうに珠のある(はずの)空間を見つめる中、岡本さんは大事そうに胸元にその珠をしまうしぐさをした。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜 感じちゃったよ。身体がさ。(汗)
貴重な体験をさせていただきました。感謝。
■「宝珠」の行く先
私が今回展示していた、「宝珠」が欲しい、という方が来られました。私が来る予定にあわせて今日来るはずが、昨日、ふと思いついて来られ、「宝珠」の予約をしたそうです。
ピリカ堂さんによると、その日のうちに2人ほど欲しいという人があったらしい。けど、ここはやはり先約優先ね。
「去年お友達と行った観音様の絵の展示会でね。お友達は買われたんですけど、私は何でか買わなかったんですよ。私が、買うのは来年だ。と何でか思ってたんです」
「で、この"宝珠"もケイタイで撮ってお友達にメールで送ったんです。ちょっとそういう感覚のあるお友達なんですけど。そしたら『ありがとう。この絵から宇宙のエネルギーをいただいたわ』て返事が来たんです」
え…。 メール文を見せていただいた。グレードの高いものに出会ったときのようにばばばばばばっとトリハダが立つ。自分の描いたものにそんなチカラがあるなんて。あたしゃびっくりよ。
この絵だって、去年の時点で存在しなかったのよ。今年の5月に描いたんだから。6月の2人展でだって、これはそんなに評判になる絵じゃなかったのよ。ううむ、この人がここで手に入れるために状況が動かなかったのでしょうか。2人展は2週間もあって、このヒーリングアート展では5日間なのに。はぁ〜〜?
動揺を隠さない私は、この方と2人で盛り上がってしまいました。
お友達にあげるからと、この「宝珠」のハガキも、他の作品ハガキも頼んでいかれました。とても嬉しそうなので、私も嬉しい。
この時は、まさかこれの後日談があるとは思いも拠りませんでした。 →
ミーハー26・「宝珠」と「背伸び」